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パネル業界が人件費削減、奇美電は幹部10%減給


ニュース 電子 作成日:2008年10月21日_記事番号:T00011028

パネル業界が人件費削減、奇美電は幹部10%減給

 
 世界的な景気低迷と液晶パネルの供給過剰から、台湾パネルメーカーが大規模な人件費削減を進めている。奇美電子(CMO)では、幹部100人以上を対象に10%の減給を行うのをはじめ、ほかのメーカーでも▽欠員を補充しない▽不適任な従業員の契約を延長しない▽前工程ラインで休暇を取らせる──などの措置を採っている。業界では既にリストラも始まっているとの観測が出ているが、友達光電(AUO)、奇美電、中華映管(CPT)ともにこれを否定している。21日付電子時報が報じた。

 友達では生産能力調整のため、▽人材配置の調整▽専門研修の実施▽交代制での休暇──を行っている。また、人的資源の有効利用のため、停止ラインを新製品開発用のテストラインとして稼働させている。

 中華映管も減産開始後、パネル生産ラインで比較的厳しい人員管理が行われ、日給制従業員の休暇が増えている。しかし、カラーフィルター(CF)の新竹県湖口工場や桃園県楊梅工場など、一部では人材の採用を継続しているという。

 瀚宇彩晶(ハンスター)では、高雄後工程モジュール(LCM)工場の中国への移転に伴って、従業員を関係企業に異動させることによりコストが1カ月当たり3,000万台湾元(約9,370万円)余り削減できるとしている。