ニュース 電子 作成日:2023年7月31日_記事番号:T00110280
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は28日、新竹科学園区(竹科)のグローバル研究開発(R&D)センターの開所式典を行った。劉徳音(マーク・リュウ)董事長は、2ナノメートルを皮切りに、1.4ナノメートル以降の先進プロセスや材料などの研究開発を行うと語った。2ナノは25年に量産を開始予定で、隣接する工場の建設も急ピッチで進めている。29日付工商時報などが報じた。
魏哲家・総裁(左5)は、顧客から世界各地で生産ライン設置を求められているが、TSMCの台湾投資の歩みはとめないと語った(竹科リリースより)
グローバルR&Dセンターは、竹科のFab12工場に隣接し、地上10階、地下7階建てで、延べ床面積は30万平方メートル。サッカー場42個分の広さだ。既に2200人が勤務しており、9月までに7000人余りがそろう予定だ。
グローバルR&Dセンターは、287キロワット(kW)の太陽光発電設備などを備える(28日=中央社)
モリス・チャン氏も出席
開所式典には、劉・董事長や魏哲家・総裁らTSMC関係者や顧客、サプライヤーなど200人以上が出席した。
新型コロナウイルス感染で体調不良の蔡英文・総統に代わり出席した陳建仁・行政院長は、TSMCの卓越した貢献、R&Dを重視する姿勢、創新を続ける企業精神をたたえ、(台湾を守る半導体産業)「護国神山」のため、行政面や人材、工業用水や電力などでの支援を約束すると語った。
2018年の引退以来、社内運動会以外で初めてTSMCの行事に出席したTSMC創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏は、▽技術の自主開発、▽R&Dとオペレーションの連携──がTSMCの基本コンセプトだと語った。
張氏は、TSMCはこれまで20年以上、売上高R&D比率が約8%で、昨年の研究開発費は55億米ドルと、マサチューセッツ工科大学(MIT)の年間予算20億米ドルより高かったと語った。
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