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華碩のノートPC、来年2千万台目標


ニュース 電子 作成日:2008年10月21日_記事番号:T00011029

華碩のノートPC、来年2千万台目標

 
 華碩電脳(ASUS)の施崇棠董事長は20日、「ノートパソコン(ノートPC)の世界市場への出荷を来年8割近く増やし、2,000万台を目指す」という強気の目標を掲げた。低価格ノートパソコン(ネットブック)、Eee PCの成長が続き、また新興市場でシェア拡大を期待できるとみているためだ。目標通りにいけば、東芝、聯想集団(レノボ)を抜いて世界シェア4位へと躍進する可能性がある。21日付経済日報などが報じた。
 
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 華碩は今年の通年出荷台数を、Eee PCで500万台、ノートPC全体で1,130万台と予測。来年のノートPC出荷は、77%もの大幅成長を見込んでいることになる。このうちEee PCは今年の2倍となる1,000万台を目指す。

 なおアナリストからは、今年のEee PC出荷は550万台、来年は800万~1,000万台まで拡大するという予測が出ている。

 市場調査機関ガートナーの統計によると、華碩の第2四半期のノートPC出荷は212万5,000台で、世界シェア6.8%の6位だった。来年はヒューレット・パッカード(HP)、宏碁(エイサー)、デルに続く4位を目指す。

ロシアでシェア首位

 華碩は積極的に新興市場の開拓を進めている。ロシア市場では第2四半期、Eee PC以外のノートPC出荷を、前期比67%増の25万台まで引き上げた。販売店のデータを利用する市場調査機関、GFKの統計でシェアは25%に上り、第1、2四半期ともにエイサーを下して首位となっている。なお、ガートナーの統計では第2四半期、エイサーがシェア26%で首位、華碩は22.1%で2位に甘んじた。

 ロシア市場では第3四半期、前期に投入したEee PCを含め、ノートPC全体で55万台を出荷したという。通年では130万台の出荷、シェア約30%が目標だ。

 ロシア市場は、▽ノートPCのパソコン全体に対する割合が25%と低い▽株式投資を行う消費者がわずか5%で、金融危機の影響が限定的──という特徴があり、同社では来年は60%の成長を期待している。