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作成日:2008年10月22日_記事番号:T00011031
有名ハンバーガー店、ネズミの食べ残しを客に?
台北市天母エリアにある「茉莉漢ホ(MARY’S HAMBURGER、ホは保の下に土)」は、1979年に米軍のコック4人が共同出資して開店したハンバーガーショップ。本場の味が外国人の人気を呼び、29年間も続く老舗となっている。
07年にオーナーの2代目、殷尚群氏(28)が忠孝東路にオープンした支店も好調で、月商は60万台湾元(約184万円)にも。ところがこの支店、衛生管理が徹底されておらず、ネズミの楽園と化していることが判明した。
22日付蘋果日報によると、米国人男性アンディ氏が20日午後11時ごろ、同店へハンバーガーを買いに行ったところ、店は10時で閉店していた。が、店内にはまだ明かりが点いている。
窓ガラス越しに店内をのぞいたアンディ氏は、びっくり!5、6匹のネズミがえさを求め店内を走り回っていたのだ。アニメ映画「レミーのおいしいレストラン」さながらの光景が展開されていた。
彼が見たのはそれだけではない。カウンターにはバターの入った容器が置かれていたが、アルミ箔(はく)のふたは完全にはがされ、バターがむき出しになっていた。ネズミたちがこのごちそうを堪能したことはまず間違いない。「夜、ネズミが食べたものを昼間客に出していたのか」と、吐き気を覚えたという。
オーナーの殷氏はアンディ氏の指摘に対して、閉店前にはネズミ用の粘着シートや撃退器を置いて駆除対策を講じていると釈明。「食材は毎日その日の朝仕入れているから、汚染されるはずはない」と強調している。
台北市衛生局は21日同店を検査に訪れ、改善を要求。殷氏は全面的に協力するとしているが、もし再検査で改善が認められなかった場合は、最高15万元の罰金が科せられることになる。