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作成日:2008年10月22日_記事番号:T00011032
今度は対潜ヘリ、花蓮沖で墜落
21日夜、台湾海軍所属の対潜ヘリコプター、S-70C(M)が東部花蓮県沖で夜間訓練中に墜落事故を起こし、乗組員5名のうち1人が死亡、2人が負傷、残りの2人が行方不明となっている。空軍でも20日にIDF経国号戦闘機が訓練中に墜落しており、相次ぐ事故の原因として軍備の老朽化が指摘されている。22日付蘋果日報が報じた。
海軍艦隊指揮部の劉志堅作戦主任によると、事故が起きた対潜ヘリは演習中の午後6時44分花蓮港の62キロメートル沖でレーダーから消えた。その後連絡を受けた指揮部は直ちに6艘の船を救命活動に向かわせ、9時15分に3人の乗組員を発見したが、残り2名は空軍にも協力を依頼して捜索を続けている。
台湾メディアの報道によると同型の対潜ヘリはこれまでに3度事故を起こしており、計7人が死亡している。海軍司令部は既に同型機の飛行を全面停止とし、安全点検を行うよう指令を出し、専門チームを編成して事故原因究明を命じている。
民進党の蔡同栄立法委員によると、海軍が現在保有する対潜ヘリは、服役期間が20年の500MD7機、同10年のS-70C20機で、ほかにも同20年以上のS2T対潜哨戒機など3機種の対潜機はすべて老朽化が激しくなっているという。蔡立法委員は軍が適切な安全策を講じなかったとして陳肇敏国防部長の辞任を要求した。