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TSMCも来年値下げか、価格競争に追随【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年8月8日_記事番号:T00110423

TSMCも来年値下げか、価格競争に追随【図表】(トップニュース)/台湾

 サプライチェーン(供給網)関係者によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、2024年1月から、稼働率が低く、価格競争が激しい製造プロセスの受託生産価格を5%引き下げるようだ。顧客の在庫調整が第3四半期(7〜9月)で終わらず、第4四半期(10〜12月)まで長引く見通しの中、中国のファウンドリーやIDM(垂直統合型の半導体メーカー)が受注獲得のため値下げし、台湾メーカーも一部値下げしているのに追随するようだ。8日付自由時報などが報じた。

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 業界関係者は、新型コロナウイルス特需による半導体不足から一転、今年は供給過剰に陥り、成熟プロセスは稼働率が6割まで下がったと指摘した。例年は第3四半期か第4四半期の初めに、主な顧客と来年の生産能力や価格について交渉するが、今年は四半期ごとに交渉している状況だ。

 ファウンドリー業界は当初、需要期の第3四半期に、在庫調整が終わると予想していたが、第4四半期まで長引く見通しだ。マクロ経済の停滞で、末端需要が弱く、顧客は発注に慎重だ。景気の底は抜けたものの、下半期の伸びは緩やかな見通しだ。

AI需要で補えず

 アップルが9月にも発表するとみられるスマートフォン、iPhone15(仮称)向け出荷が貢献し、TSMCは第3四半期の売上高が前期比6.5〜11.6%増加すると予測しているものの、例年より低成長だ。

 TSMCの大口顧客数社の業績見通しは予想より悪い。AI(人工知能)ブームでも、スマホなど消費者向け電子製品の需要低迷は補いきれないようだ。

 

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