ニュース 電子 作成日:2023年8月15日_記事番号:T00110546
行政院の鄭文燦・院長は14日、台北市、新竹県市に続く3カ所目のIC設計センターを高雄市に建設すると表明した。2024年から10年間で、半導体業界の研究開発(R&D)や人材育成、IC設計を支援する国家発展委員会(国発会)の半導体10カ年計画「晶創台湾計画」の一部で、150億台湾元(約680億円)を投じる。15日付工商時報などが報じた。
鄭・院長(中)は、かつては「北部はハイテク、南部は重工業」だったが、蔡英文・政権の「大南方・大発展・南台湾発展計画(大南方計画)」で、高雄市は南部の発展の牽引(けんいん)役になったと語った(行政院リリースより)
鄭・院長は、国科会の10カ年計画のうち、最初の5年が第1期で、初年度の経費120億元は行政院が既に承認したと語った。
鄭・院長は、これまでIC設計といえば台北と新竹と思われてきたが、高雄はもう一つのIC設計の重要拠点となると語った。多くの大企業が高雄投資を計画しており、半導体業界の川上から川下まで、高雄市に拠点を構えると予測した。
予算60億元増額
鄭・院長は同日、「亜洲新湾区5G・AIoT創新園区(アジア・ニューベイエリア・5G AIoTイノベーションパーク)」の企業誘致説明会に出席した。
説明会には、▽鴻海精密工業、▽仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、▽国巨(ヤゲオ)、▽IBM、▽新応材(アドバンスト・イーケム・マテリアル)、▽義隆電子(ELANマイクロエレクトロニクス)──などの代表者が出席した。
行政院は5月に「亜湾2.0智慧科技創新園区」計画を承認し、投資額は従来の5年で106億6400万元から、7年で170億3900万元に引き上げた。「亜湾2.0」は、国発会、台湾中油(中油、CPC)、台湾港務公司(TIPC)などが共同で推進し、▽R&D、▽人材育成、▽金融、▽商業、▽レジャー──のクラスターを構築する。
陳其邁・高雄市長は、企業の投資550億元を呼び込み、雇用機会4200件を創出し、生産額2200億元増加を目標とすると語った。
鄭・院長は、8月7日に高雄市で除幕式を行ったカーボンクレジット(炭素排出権)取引所、台湾炭権交易所(TCX)を例に挙げ、政府は他にも多くの計画を高雄市で予定していると明かした。
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