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力晶Q3の赤字150億、業界で過去最悪


ニュース 電子 作成日:2008年10月22日_記事番号:T00011055

力晶Q3の赤字150億、業界で過去最悪

 
 力晶半導体(PSC)は21日、第3四半期業績はDRAM価格暴落の影響で、売上高が前期比14%減の149億6,900万台湾元(約462億円)、純損失は150億1,500万元となり、6期連続の赤字を計上したと発表した。単期の純損失額としては台湾DRAMメーカーとして過去最悪となった。22日付工商時報が報じた。

 謝再居同社総経理は、「DRAM業界は氷河期を迎えており、今後2~3年は生き残りをかけた試練に直面する」とした上で、今年は資本支出を年初計画の345億元から200億元に減らし、来年は100億元まで削減すると表明した。

 さらに50ナノプロセスの導入スケジュールを2010年まで延期し、来年の主力には提携パートナーのエルピーダメモリが開発した新65ナノプロセスを据えてコスト低減を図ると語った。新竹科学工業園区(竹科)に建設中の12インチ工場「P4」の建設も来年は基礎工事のみにとどめる予定だ。

 同日の業績説明会では、外資系証券会社から「単期の損失が減価償却費(80億元)の2倍となっており、工場の稼働を一時的に停止してはどうか」という提案がなされたが、黄崇仁董事長は「資金繰りを支えてくれる銀行団のためにも、赤字を出しても営業を続けなければならない」と反論した。
 
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