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鴻海集団、奇美電へ出資観測


ニュース 電子 作成日:2008年10月22日_記事番号:T00011058

鴻海集団、奇美電へ出資観測

 
 景気低迷で液晶パネルの減産が相次ぐ中、鴻海集団が奇美電子(CMO)に戦略提携目的で出資を行うとの観測が高まっている。事実とすれば、液晶パネル業界の両雄である鴻海傘下の群創光電(イノルックス・ディスプレイ)と奇美電の提携で、最大手の友達光電(AUO)に対抗できる水準まで競争力を高める狙いがあるとみられる。22日付経済日報が伝えた。

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 奇美電の陳世賢財務会計処長は21日、群創との提携を否定。群創の許嘉誠財務長は、「聞いていない。もしそういう話があるならば、関係部門が検討を進めていると思われ、適当な時期に発表することになる」と微妙なトーンだ。

 証券業界は奇美電と鴻海の関係が従来から良好であることを挙げ、両社の提携はあり得るとみている。

 奇美電の株価は21日にストップ安の16.35台湾元(約50円)まで下落した。もし仮に鴻海が奇美電の株式10%を取得する場合、コストは150億元程度にとどまる。これは鴻海が独自に第7.5世代工場を建設するよりもはるかに効率的だ。また、奇美電側にとっても生産能力の有効活用を図れるというメリットがある。