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作成日:2008年10月23日_記事番号:T00011062
台北101の年越し花火、一転今年も続行
台北101ビルで、大みそかに行われる恒例のカウントダウン花火ショーは、海外メディアからも注目される一大イベントだ。4回目の昨年は、188秒間に1万2,000発の花火が打ち上げられ、人々の目を楽しませた。
ちなみに、昨年の花火ショーの総経費は2,000万台湾元(約5,900万円)。過去4回の花火ショーはいずれも政府からの補助はなく、毎回赤字だった。そのため株主から不満が続出し、董事会では取り止めが決定されていたらしい。
しかし、台北101は世界一高いビルで、そのブランドイメージや、信義エリアの商機を刺激する役割や、外国人観光客の呼び込みにも貢献していることなどが考慮され、今年も続行が決まった。
台北101ビルの広報によれば、今年の花火ショーの予算は3,000万元。毎年この時期には協賛企業が決まり、花火の詳細が討論されていたが、今年は不景気の影響でまだ何も決まっていないらしい。
しかし、花火ショーの有無にかかわらず、ビル85階の展望レストランでは年末予約が好調だ。
台湾料理「欣葉101食芸軒」は、既に8割方が予約で埋まっており、窓際の1列目、2列目および個室は満席状態。欧州料理「随意鳥地方」は、大みそかは2,860元~5,680元(+10%サービス料)に値上げし、予約には1テーブル3,000元のデポジットが必要だ。
「2年間をかけて台北101のイメージを作り上げた」と自信を示す陳敏薫台北101ビル董事長は、「カウントダウン花火ショーは既に台北人共通の記憶となっており、今後も恒例行事として続ける」と強調している。