ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ポンペ病治療薬を米企業増産、中橡に権利金収入期待


ニュース その他製造 作成日:2008年10月23日_記事番号:T00011077

ポンペ病治療薬を米企業増産、中橡に権利金収入期待

 
 台湾水泥(台湾セメント)傘下の中国合成橡膠(CSRC、中橡)からポンペ病治療薬「マイオザイム」の生産販売権を獲得した米ジェンザイムは22日、米食品医薬品局(FDA)から治療対象の拡大と生産規模の拡大が認可される見通しとなったことを明らかにした。FDAは11月29日に正式発表する。23日付経済日報が伝えた。

 ポンペ病は細胞内の酵素欠損で糖原(グリコーゲン)が体内に蓄積してしまう難病で、マイオザイムは唯一の治療薬として注目を浴びている。

 ジェンザイムはこれまで容量160リットルの発酵槽でマイオザイムを生産してきたが、世界的な需要拡大を受け、FDAに同2,000リットルの発酵槽増設を申請していた。また、治療対象もこれまで成人患者に限られていたが、子供の患者にも使用が認められる見通しだ。

 ジェンザイムはマイオザイムの今年の売上高を2億8,000万米ドルと予測。これに基づくと、中橡が受け取る権利金は通年で7億5,000万台湾元(約22億2,000万円)に達するとみられる。米国で増産が認められたことは中橡にも増収要因となりそうだ。