ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

早食い大会で悲劇、大学院生がマントウ詰まらせ死亡


ニュース 社会 作成日:2008年10月24日_記事番号:T00011093

早食い大会で悲劇、大学院生がマントウ詰まらせ死亡

 
 彰化県大葉大学で21日開かれた早食い大会で、大学院生がマントウをのどに詰まらせ窒息死する悲劇が発生した。亡くなった生物産業科技研究所(大学院)2年生の陳俊英さん(23)は、身長170センチ、体重90キロの大食漢で、大会参加は今回が5回目だった。

 同学部が主催した早食い大会は、卵とチーズを挟んだマントウを食べるスピードを競うもので、優勝賞金は2,000台湾元(約5,900円)だった。

 参加者60人が競う中、陳さんはマントウ2個を約1分で完食し、念願のチャンピオンの座を獲得。ところが食べ終えた後に気持ちが悪くなり、20メートル離れた男性トイレへ突進。その後嘔吐(おうと)してトイレで倒れているのが発見された。

 同級生らは陳さんの口に詰まったマントウを取り出して救急車で病院へ運んだが、病院到着時には既に瞳孔(どうこう)が開いて呼吸も止まっていたという。

 員生医院救急室の黄勝智医師によると、陳さんは恐らく嘔吐した際の勢いで、食物を飲みこむ時に閉じて気管に食物が侵入するのを防ぐ「会厭(ええん)軟骨」が開き、大量の食物が気管の奥深くに入って窒息死したとみられる。

 事件を受け、同大では類似のコンテストの禁止令を出したが、医療スタッフを待機させずに大会を実施したなどの過失から、大学側には刑事責任が問われる見通しだ。

 なお、早食い大会で死者が出たのは、台湾では今回が初めて。日本では2002年に早食い大会をまねてパンを食べた中学生(14)や、04年に秋祭りの早食い大会で麺などを食べた主婦(38)が、食物をのどに詰まらせて窒息死しているほか、米国では07年に水の大飲み大会で約8リットルを飲んだ女性(28)が水中毒で死亡した事故が報告されている。