ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

半導体景気、24年Q2にも回復予測(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年9月6日_記事番号:T00110966

半導体景気、24年Q2にも回復予測(トップニュース)/台湾

 半導体業界の国際展示会、国際半導体展(セミコン台湾)の6日開幕に先立ち、半導体用シリコンウエハー世界3位、環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)の徐秀蘭・董事長は5日の記者会見で、半導体景気は2024年第1四半期(1~3月)か第2四半期(4〜6月)に回復軌道を取り戻すとの予測を示した。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)の曽瑞榆・マーケット・インテリジェンス・チーム(MIT)シニア総監は、全世界の半導体景気は今年第2四半期に底打ちしたが、在庫消化が遅く、末端需要の回復が遅れていると分析した。6日付聯合報などが報じた。

/date/2023/09/06/00ase_wu_2.jpgASEHの呉・営運長は、機械に脳以外に、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)も備えるようになり、半導体需要が増えると語った(5日=中央社)

 徐・董事長は、顧客の第3四半期(7〜9月)売上高に好転の兆しがみられるものの、稼働率は低下しており、まだ在庫調整が続いているようだと語った。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)の最新レポートによると、シリコンウエハー業界は(景気に遅れて動く)遅行指数で、下半期(7〜12月)は在庫調整が続くものの、来年第2四半期には在庫調整が一段落し、需要が回復する見通しと述べた。

人と機械の協業時代に

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)の呉田玉・営運長(最高執行責任者、COO)は、半導体業界は在庫調整が続いており、世界経済は不確定要素が多いが、長期的な半導体需要は健全で、人工知能(AI)や自動運転などの応用で、今後10年は人と機械が協業するPMMP(People-Machine-Machine-People)時代が到来し、半導体の大成長が起こると予測した。

 呉・営運長は、1990年代はパソコン登場でPM(人と機械)、2000年代はスマートフォン登場でPP(人と人)のやり取りが増え、2010年代はスマートデバイスやモノのインターネット(IoT)登場で、PMP(人と機械と人)がつながるなど、半導体業界は10年ごとにサイクルがあると語った。

30年生産額、1兆ドル超へ

 米アプライドマテリアルズの台湾子会社、台湾応用材料(アプライドマテリアルズ台湾、AMT)の余定陸・総裁は、半導体の30年生産額は1兆米ドルを突破すると予測した。AIがもたらす演算やメモリー需要だけでなく、自動車に搭載される半導体の数も大幅に増加すると指摘した。

 例として、ガソリン車は1台当たり半導体チップ100個が使用されているが、最近の電気自動車(EV)には7000個搭載されていると語った。

セミコン台湾、開幕

 セミコン台湾は、きょう6日から8日まで台北市の南港展覧館1館と2館で開催される。台湾のほか▽日本、▽米国、▽英国、▽ドイツ、▽イタリア、▽オランダ、▽ポーランド、▽チェコ、▽シンガポール、▽オーストラリア──などから950社が3000小間のブースを出展し、過去最大規模となる。

 

【セミナー情報です】
AIが営業を変える!ChatGPTを活用した営業術​と営業マネジメント。営業活動に使えるChatGPT指示の例文集を贈呈します。9月21日、10月4日日本語と中国語で開催。
検索は「ワイズ、ChatGPT」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/110834.html