ニュース 電子 作成日:2023年9月8日_記事番号:T00111014
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)は7日、台湾積体電路製造(TSMC)の最先端3ナノメートル製造プロセスを使用した第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン向けシステムオンチップ(SoC)「天璣(Dimensity)」をテープアウト(設計完了)し、2024年にも量産を開始すると発表した。搭載製品は24年下半期(7〜12月)に発売される予定だ。メディアテックは、アップルに続く、TSMCの3ナノの2番目の顧客となる見通しだ。8日付工商時報などが報じた。
メディアテックは、3ナノ採用のDimensityはモバイルコンピューティング、高速通信、人工知能(AI)、マルチメディアなどのユーザーエクスペリエンスを向上させると説明した。24年下半期から、スマホ、タブレット、インテリジェントカーなどに搭載される予定だ。
メディアテックは、TSMCの3ナノは、5ナノと比べてロジック密度が60%向上、処理速度は18%向上し、消費電力は32%抑制できると説明した。
業界では、▽OPPO広東移動通信、▽維沃移動通信(vivo)、▽小米集団(シャオミ)──など既存顧客のスマホに搭載されると予想されている。
3ナノ採用企業、24年に拡大
TSMCの3ナノは、アップルが来週13日に発表するとみられるスマートフォン、iPhone15(仮称)シリーズに搭載する最新のアップルシリコン「A17」に採用されているとされる。
クアルコムは、最新のスマホ向けプロセッサー「スナップドラゴン8Gen4」にTSMCとサムスンの3ナノを採用するとみられている。
米半導体大手、マーベルは先日、TSMCの3ナノを採用すると発表した。市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)によれば、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)なども24年、TSMCの3ナノ採用チップを量産する計画だ。
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