内政部の不動産取引の実売価格登録情報によると、台中市西屯区の水湳経貿生態園区（水湳経貿園区）にあるオフィスと集合住宅の複合ビル「親家中央公園」の2階、駐車場付き31.12坪のオフィス予約販売物件（プレビルド）が総額2529万台湾元（約1億1600万円）で成約した。1坪当たり102万6000元で、台中市の新都心、第7期再開発区（南屯区、西屯区）を上回り、台中市のオフィス商業物件で過去最高値を更新した。12日付経済日報が報じた。

水湳経貿園区の経済貿易専用区6号、8号の合計3.86ヘクタールの誘致説明会が開催された（台中市政府経済発展局リリースより）

　水湳経貿園区では、大型商業施設やホテルの誘致説明会が先月末開催され、新光三越百貨や遠東百貨（ファーイースタン・デパートメント・ストアズ）など50社以上が出席した。第4四半期（10～12月）に募集を発表する予定だ。2025年には台湾最大の国際会議展示場、台中国際会展センター（台中インターナショナル・コンベンション＆エキシビジョンセンター、TICEC）やリニューアル工事中の台中市立図書館総館「台中緑美図」が完成予定、26年に商業施設併設の長距離バスターミナルの水湳転運センターが完成予定で、発展が見込まれるエリアだ。

地価、坪300万元に

　親家中央公園は、台中中央公園に隣接する文化商業専用区（文商段）にある地上26階、地下6階建ての建物で、うち2～5階がオフィス物件。オフィスは64戸で、住宅は388戸。デベロッパー、親家建設が開発した。予約販売価格はいずれも1坪80万元以上で、住宅物件は85万元前後。

　業者は、今回成約した物件はオフィスには珍しく、バルコニー付きで、4戸しかないため、高価格で成約したと分析した。

　水湳経貿園区は、土地価格も1坪当たり300万元台と、第7期再開発区と肩を並べる。6月には、中央公園に隣接する文商段の683.4坪の土地が1坪当たり331万5000元、総額22億7000万元で成約した。台中市の不動産取引で、今年の最高値となった。

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