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建設
作成日:2008年10月24日_記事番号:T00011112
不動産仲介業、年末に倒産続出か
今年は通年の不動産取引件数が40万件を割り、過去5年間で最低となると予測されるなど不動産市場が冷え込みを見せる中、これまで4年間拡大を続けてきた不動産仲介業は業者が多過ぎる状態となっており、永慶房屋の黄増福研展部協理は、「年末には倒産が続出する」と懸念を示している。24日付工商時報が報じた。
内政部の統計によると5~8月の台湾の不動産移転登記件数は、前年比35%大幅に減少した。一方で不動産仲介業者の数は5.1%増えており、不動産仲介経紀営業保証基金会の王応傑董事長によると、保証金を納める企業の数は5,058社以上となっている。ただ、実際に業務を行っている業者は4,139社まで減っているとの観測もある。
また永慶房屋の統計によると、5~10月に台湾で最も不動産仲介業者の数が増えたのは台北県(10%増)と台中市(8.2%増)で、不動産移転の登記件数の減少が最も深刻だったのは高雄市の45.9%減、これに台北市(42.7%減)と台中市(41.4%)が続いた。
中信房屋の劉天仁総経理は、不景気対策として、傘下加盟店の成績優良者に報償として贈ってきた海外旅行の縮小、自社株現物支給(分紅)の調整、業績不良店の閉鎖などの措置を採ると語っている。