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金融機関の過剰準備金、18年ぶり高水準


ニュース 金融 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011134

金融機関の過剰準備金、18年ぶり高水準

 
 市中資金不足を解消するため、中央銀行が資金供給を増やした結果、金融機関が中央銀行に預けた過剰準備金が477億台湾元(約1,345億円)に達し、1990年10月以来18年ぶりの高水準となった。25日付工商時報が伝えた。

 過剰準備金の増加は金融機関が過剰流動性を抱えていることを示し、銀行間金利(オーバーナイト金利)は一時1.6%まで下落した。過剰流動性の存在は一般にインフレ圧力を生むが、中央銀行関係者は「9月の預金準備率引き下げで、銀行は帳簿上の余剰資金が増えても、資金需要を満たせるとは限らない。(実際に)余剰資金が増えるかは数カ月観察する必要がある」と述べた。

 9月の通貨供給量(マネーサプライ)の伸びは、M1A、M1Bがそれぞれ0.59%、マイナス4.89%、M2が2.74%だった。株式市場への投資余力の指標となるM1Bの伸び率はM2を10カ月連続を下回り、統計上でも株式市場からの資金離れが浮き彫りとなった。