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台湾セメントの域内価格、過去最高値へ


ニュース その他製造 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011141

台湾セメントの域内価格、過去最高値へ

 
 業界最大手の台湾水泥(台湾セメント、台泥)は、コスト上昇を受け、来年の域内セメント価格を8%値上げし、1トン当たり過去最高値の2,900~3,000台湾元(約8,200~8,500円)とする考えを明らかにした。実際の値上げ幅は年内に決定する予定だ。27日付蘋果日報が報じた。

 今回の値上げ計画は、セメントの生産コストのうち4割を占める石炭の契約価格が来年10%値上がりすることを受けたもの。同社は7月にも8~10%値上げし、台湾でセメント使用量が最も多かった1993年とほぼ同水準まで価格を引き上げている。黄健強副総経理は、「石炭価格が高騰し、中国経済が第3四半期に減速した今年が景気の谷底となり、来年は今年よりよくなる」という景気見通しを示した。

 一方アナリストは、「不動産市場が低迷しセメントの需要が収縮する中、さらなる値上げは現実に即していない」と指摘。亜洲水泥(アジアセメント)も、値上げは困難だとコメントしている。