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ニッケル価格下落、ステンレス各社が減産強化へ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011143

ニッケル価格下落、ステンレス各社が減産強化へ

 
 国際ニッケル相場の下落幅が拡大しており、最近1トン当たり1万米ドルを割り込んだ。業界では今後、7,500米ドルまで下がるとの見方もあり、世界のステンレスメーカーは既に相次いで減産に入っている。域内2大手の燁聯鋼鉄(YUSCO)と唐栄鉄工廠も2~3割の減産幅でこれに追随する構えだ。27日付工商時報が報じた。

 国際ニッケル価格の下落が止まらない状況の下、最近、韓国ポスコ、新日鐵住金ステンレス、日新製鋼など世界のステンレス大手が減産強化を宣言し、今後中国の宝山鋼鉄と太鋼ステンレスも減産に加わる見通しだ。

 日中韓メーカーの減産強化を受けてYUSCOは、「当社は既に6月から3割減産しているが、今後さらに2割をカーボン鋼生産に回す」と表明した。唐栄も6月から3割減産を実施しているが、今後減産幅を拡大する可能性があるとみられる。

 またYUSCOが29日に発表する11月のステンレス鋼材価格は、1トン当たり1万~1万5,000台湾元(約2万8,000~4万2,000円)の値下げ余地があるとされ、300系熱延の価格は単月では過去最高となる14~15%の下落幅が予想されている。