ニュース その他分野 作成日:2023年9月28日_記事番号:T00111436
国家科学および技術委員会(国科会、NSTC)が27日発表した新竹科学園区(竹科)に進出する企業の上半期(1〜6月)売上高の合計は、6684億4000万台湾元(約3兆1000億円)で、前年同期比19.01%減少した。中部科学園区(中科)は4587億9500万元で19.72%減少した。世界的なインフレや利上げ、末端需要の低迷、メーカーの在庫調整が原因だ。28日付経済日報などが報じた。
南部科学園区(南科)の上半期売上高は6769億8900万元で、前年同期比3.81%増加した。▽竹科、▽中科、▽南科──の三大科学園区で唯一、前年同期を上回った。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が昨年末、南科のFab18工場で3ナノメートル製造プロセスの量産を開始したためだ。
三大科学園区の上半期売上高は、前年同期比11.95%減の1兆8042億2400万元だった。昨年に次ぐ、過去2番目の高水準だった。上半期輸出額は1兆1087億6200万元で、前年同期比15.69%減少した。
国科会は、23年通年の売上高は、前年の4兆2664億元をやや下回ると予測した。
半導体、12%減少
三大科学園区の六大産業の上半期売上高は、情報通信技術(ICT)が456億4000万元で、前年同期比17.38%増加した。クラウドコンピューティングやカーエレクトロニクスの出荷が好調だった。医療機器の輸出好調で、バイオテクノロジーは206億8100万元で3.42%増加した。いずれも過去最高だった。
一方、半導体は1兆3860億9400万元で、前年同期比11.82%減少した。このほか、▽パネルなどを含む光電、1915億9100万元(22.14%減少)、▽コンピューターと周辺、915億9700万元(6.72%減少)、▽精密機械、590億4900万元(10.12%減少)──だった。
国科会の呉政忠・主任委員(左4)は27日、在庫調整は世界的な問題で、年末から来年にも見通しが立つと予想した(国科会リリースより)
竹科、大量解雇を否定
三大科学園区の就業者数は32万3532人で、前年同期比3.08%増加した。
スマホ景気低迷を受け、人員削減がうわさされている半導体大手、クアルコムが22日、台湾でも組織の調整を検討すると説明したことに関連し、竹科管理局の王永壮・局長は、9月以降で40社以上が160人余りの解雇を届け出たが、竹科の従業員は17万人以上で、大量解雇はみられないと説明した。
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