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スクラップ価格下落、豊興鋼鉄が在庫損失


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011144

スクラップ価格下落、豊興鋼鉄が在庫損失

 
 鉄筋大手の豊興鋼鉄は24日までに、下半期に入ってからのスクラップ相場急落を受け、16億1,800万台湾元(約45億6,000万円)の在庫損失を計上した。これを受け、第3四半期の最終損益は1億300万元の赤字となった。25日付工商時報が伝えた。

 今年上半期には鉄鋼需要の増加に伴い、スクラップ相場は今年6月に1トン当たり買取価格が2万1,000元まで高騰した。しかし、下期に入ると相場は一気に反落し、直近の買い取り価格は同4,500元まで暴落した。このため、高値で買い取ったスクラップの損失処理が避けられなくなった。業界関係者によると、実勢価格は同4,000元まで下落しているという。

 豊興鋼鉄は「第3四半期の鉄鋼価格急落は市場で周知の事実であり、鉄鋼価格が反発するかどうかを問わず、いったん在庫損失を計上することにした」と説明した。同社は第4四半期について、相場がさらに低迷しない限り、黒字に復帰できるとみている。