ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台化、PTA生産世界一へ


ニュース 石油・化学 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011146

台化、PTA生産世界一へ

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は、中国寧波工場が操業を開始することで、来年の高純度テレフタル酸(PTA)の生産が年間300万トンとなり、世界最大量を達成する見込みだ。27日付経済日報が伝えた。

 ポリエステル繊維やペットボトルの原料となるPTAは、需要の冷え込みと原油価格の下落で価格が暴落しているが、台化ではあえて大規模生産に入ることで、一気に競争相手を圧倒するもようだ。中国では大手のPTAメーカーの経営危機が伝えられており、現在トップの英石油大手BPと台湾中油との合弁会社、中美和石油化学(CAPCO)も大幅な減産態勢に入っている。中美和は今年の損失が15億台湾元(約42億円)に上る見込みで、BPが同社の経営から撤退するとの観測も出ている。

 生産規模の拡大で、市場がこれを消化できるのかという疑問も持たれているが、台化は台プラグループの資金力をバックに、今後予測される業界再編の過渡期を乗り切る考えとみられている。