奇美電子（ＣＭＯ）が24日発表した第３四半期の業績は連結売上高が前期比14.1％減の819億8,800万台湾元（約2,311億円）で、純損失は41億8,700万元に上った。25日付工商時報が報じた。
これを受けて何昭陽同社総経理は、来年の生産能力拡充計画は8.5世代工場建設のみとし、資本支出を今年の50％に当たる500億元に半減させることを明らかにした。第４四半期は生産能力利用率を過去最低レベルの60～70％に抑えて在庫を削減し、利益を確保したい考えだ。
陳世賢同社財務会計処長によると、第４四半期、大型パネルの出荷は前期比で10～15％減少する見通しだ。第３四半期に30％以上下落したパネル価格は今後も下落が続き、テレビ用パネルで約11～12％、ＩＴ（情報技術）製品向けパネル価格で５～10％値下がりが予測されている。
同社はこのほど、「経営突破委員会」を設立しており、厳しい局面の打破を目指している。
