ニュース 電子 作成日:2023年10月5日_記事番号:T00111539
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は4日、半導体の8インチウエハー工場の下半期(7~12月)稼働率は50~60%に低下し、2024年第1四半期(1~3月)まで低迷が続くと予測した。長引く在庫調整や顧客の発注削減などが理由だ。24年下半期に稼働率は徐々に上昇するものの、24年通年で平均60~70%にとどまると予測した。5日付経済日報などが報じた。
トレンドフォースは、ファウンドリー各社が受託生産価格を引き下げても、顧客は慎重な姿勢を崩さず、アナログIC最大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)が電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)のオファー価格を引き下げたほか、独インフィニオン・テクノロジーズは聯華電子(UMC)や世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)への発注を削減したようだと指摘した。
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)とTSMC傘下のVISは4日、ノーコメントだった。TSMCは、19日の業績説明会の前の沈黙期間で、情報を提供できないと説明した。
UMCは、第3四半期(7~9月)の設備稼働率は64~66%で、うち8インチ工場は平均をやや上回り、12インチ工場は下回るという、7月26日開催の業績説明会で説明した見通しに変更はないと説明した。
一方、力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)は、今が半導体景気の底で、応用製品は徐々に回復がみられるため、同社の設備稼働率はこれから上昇すると予測した。
中国メーカーは来年90%へ
トレンドフォースは、23年第4四半期(10~12月)~24年第1四半期(1~3月)の8インチ工場の稼働率は、TSMCは60%以下、UMCとPSMCは50%を割り込む恐れがあると指摘した。24年第2四半期(4~6月)以降、在庫水準は低下し、中国外しで台湾のファウンドリーの受注が増えると予測した。
24年通年の8インチ工場の設備稼働率は平均60~70%で、中芯国際集成電路製造(SMIC)など中国メーカーは80~90%まで回復する可能性があるが、サムスン電子など韓国メーカーは50%と予測した。
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