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クリスマスシーズン、液晶テレビ需要が有望


ニュース 家電 作成日:2008年10月27日_記事番号:T00011155

クリスマスシーズン、液晶テレビ需要が有望

 
 世界的な金融危機がクリスマスシーズンの電子製品販売にダメージを与えるという懸念が広がる中、市場調査会社、ディスプレイサーチでは、米国でテレビのアナログ放送が来年2月で終了すること、および最近液晶テレビの販売価格が過去最低水準となっていることが消費を刺激するとの見方を示している。これにより、液晶パネルの友達光電(AUO)や奇美電子(CMO)など域内関連メーカーの出荷量増加にも貢献するとみられる。27日付経済日報が報じた。
 
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米で2500万台の買替需要
 
 あと4カ月でアナログ放送の全面停止を控える北米市場だが、ディスプレイサーチでは、それまでにデジタル放送対応機種2,500万台の買い替え需要が起きると予測している。ソニー、シャープ、サムスンなど大手液晶テレビブランドでは、これによってクリスマスシーズンの消費が刺激されるとみており、今年の販売台数目標は下方修正しないと繰り返している。
 
 米国市場では、消費意欲の落ち込みから液晶テレビの価格競争が熾烈(しれつ)となっており、現在40インチ型機種の小売価格は既に過去最安の600米ドルまで下がり、LG電子のような有名ブランドの製品でも1,000米ドルを下回る状態だ。
 
パネル出荷増も業績は悲観的
 
 テレビの販売台数が好調となれば、友達や奇美電などのパネルメーカーの出荷量もこれに伴って伸びるとみられる。しかし、パネル価格の下落は第4四半期も続くと予測され、同2社の同期業績は決して楽観できない状況だ。
 
ネットブック・BDも好調見通し
 
 今年のクリスマスシーズンは、液晶テレビのほか、低価格ノートパソコン(ネットブック)とブルーレイディスク(BD)関連商品もスター商品候補に挙がっている。
 
 ネットブックは、今年全世界で消費が冷え込む中、低価格でブームに火が付き、欧米市場をも席巻した。世界最大のショッピングサイト、アマゾン・ドット・コムの販売ランキングでは今年最も売れた電子製品の座をネットブックが獲得する勢いとなっており、クリスマスシーズンでも最も売り上げが期待される商品だ。
 
 ただ、ネットブックは単価、粗利益率ともに低いため、華碩電脳(ASUS)、宏碁(エイサー)などメーカーの業績にどの程度貢献するかは観察が必要だ。
 
 一方、今年2月に次世代DVDの主流規格がソニーの主導するブルーレイに決まったこと、およびハイビジョンテレビ(HDTV)の普及により、BD関連商品にも消費者の注目が集まっている。域内では建興電子科技(ライトンIT)や広明光電(クアンタ・ストレージ)などの光ディスクドライブメーカー、中環(CMCマグネティクス)やライ徳科技(ライテック、ライはかねへんに来)など光ディスクメーカーが恩恵を受けそうだ。