百貨店最大手、新光三越百貨は6日、台北南西店（台北市中山区）など5店で、周年慶（創業祭）セールを開始した。百貨店業界の周年慶セールの売れ行きを占う指標とされる台北南西店は、オープン前に昨年以上の行列ができ、10万人以上が来店したようだ。呉昕陽・総経理は、台北南西店の初日の売上高は5億台湾元（約23億円）を超え、過去最高を更新すると自信を示した。6日付経済日報などが報じた。

新光三越の台北南西店は5日のオープンとともに、来店客が店内に殺到した（5日＝中央社）

　台北南西店は5日夕方時点で、化粧品の売上高は20～40％増、3C（コンピューター、通信、家電）製品は2倍増、衣料品は10％増加した。化粧品セットは80万セット用意していた。

化粧品セットは80万セット用意し、うち1万セットは台北南西店のオリジナル。海外旅行で買えないとアピールした（5日＝中央社）

　呉・総経理は、台北南西店の周年慶セールの滑り出しが良ければ、百貨店業界の周年慶セールは好調といわれており、テナントも同業も期待できると語った。

　台北南西店の周年慶セール期間の売上高は前年同期比1％増の20億5000万元を目指す。

全店で1％増収目標

　5日に周年慶セールを開始したのは、台北南西店のほか、▽桃園駅前店、▽台中中港店、▽嘉義垂楊店、▽台南中山店──。高雄三多店は台風14号（アジア名・コイヌ）の影響で、きょう6日に開始日を延期した。

新光三越の呉東昇・董事長（左）と呉・総経理（右）は5日、周年慶セール開幕初日の台北南西店に駆け付け、テナントと従業員にエールを送った（5日＝中央社）

　5日は台風14号の影響で、北部（台北市、新北市、基隆市、桃園市）以外の全18県市で公共機関・学校を休みとする「停班停課」が取られ、休みとする企業も多かったせいか、台中中港店の来店客は3割増加、嘉義垂楊店は2割増加した。

　台北南西店の周年慶セールは22日までで、高雄三多店は23日まで。6店の周年慶セール期間の売上高は前年同期比0.6％増の80億元を目指す。

　新光三越の全11店の周年慶セール期間の売上高目標は前年同期比1％増の206億元。

　呉・総経理は、周年慶セールの売上高は、新光三越の通年売上高の25％を占め、化粧品が3割、高級ブランド品が2割を占めると語った。

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