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作成日:2008年10月28日_記事番号:T00011158
「馬上好」は単なる選挙スローガン、尹経済部長が失言
今年3月の総統選挙で、国民党陣営は馬英九候補(現総統)の姓にかけて中国語の「馬上好(すぐに良くなる)」と有権者に訴えたが、尹啓銘経済部長は27日、立法院経済委員会での施政報告の際、民進党の李俊毅立法委員による「国民生活は本当にすぐに良くなったと思うか」という質問に対し、「あれは単なる選挙用のスローガンで、当選後に社会が良くなることへの希望を示したもの」と発言した。李委員は「言葉も出ない」と強く批判した。28日付自由時報が報じた。
尹経済部長は7月にも、就任前に「政権交代後、台湾の株価は2万ポイントを超える」と語り、就任後株価が下落を続けると「あれはジョークだった」と発言して批判を浴びているが、今回はこれに続く問題発言で、不適任という批判が高まりそうだ。
また民進党の薛凌立法委員から、「国営事業が赤字を出し、経済部長は閣僚に対する世論調査のランキングで最下位なのにボーナスを全額受け取るつもりか」と問いただされると、「自分に自信を持っている。それにランクは最下位ではなく『後ろの方』だ」と反論した。
尹経済部長の発言に対し劉兆玄行政院長は28日、「同意しない。不適切だ」と指摘した。しかし「馬上好」という言葉については、「期待を示したもの」として「具体的な公約ではない」と語った。