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9月輸出総額3%増、1年ぶりプラス成長【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2023年10月12日_記事番号:T00111612

9月輸出総額3%増、1年ぶりプラス成長【図表】(トップニュース)/台湾

 財政部統計処が11日発表した9月の輸出総額は388億1100万米ドルで、前月比3.9%増加、前年同月比3.4%増加した。1年1カ月ぶりに前年同月を上回った。世界の末端需要は低迷しているものの、AI(人工知能)ブームやアップルのスマートフォン新機種iPhone15シリーズなど新製品の発売が貢献した。比較対象の昨年同月の数値が低かったことも一因だ。財政部は、11~12月はプラス成長が続くと予測した。12日付経済日報などが報じた。

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 主要製品のうち、半導体など電子部品は162億6400米ドルで、前年同月比4.3%減少した。うち、半導体は152億2600万米ドルで、前年同月比2.6%減少した。いずれも減少幅は年初来で最も縮小した。財政部は、電子部品は早ければ11月にもプラス成長に転換すると予測した。

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 情報通信技術(ICT)とオーディオ・ビジュアル(AV)製品は前年同月比59.8%増の82億5900万米ドルで、過去2番目の高水準だった。財政部は、AIブームでグラフィックカードやサーバーの出荷が増えたことや、中国に進出した台商(海外で事業展開する台湾系企業)がハイエンド製品の生産を台湾に移転したことが理由と分析した。

 パネルなど光学器材・精密機器は9億5400万米ドルで、前年同月比22.7%減少した。

中国向け比率、過去20年で最低

 主要輸出先別では、中国(香港含む)は138億2500万米ドルで、前年同月比8.8%減少した。中国向けの輸出比率は35.3%に低下し、過去20年の同期で最も低かった。

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 一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)は74億6700万米ドルで、前年同月比24.8%増加し、過去最高だった。

 米国は68億9700万米ドルで、前年同月比17.7%増加した。欧州は36億7400万米ドルで、21.3%増加した。いずれも同期として、過去最高だった。

 日本は21億9200万米ドルで前年同月比15.1%減少した。

10月は微減予測

 第3四半期(7~9月)の輸出総額は1148億9700万米ドルで、前年同期比5.1%減少した。第1四半期(1~3月)は前年同期比19.2%減少、第2四半期(4~6月)は17.0%減少したのと比べ、減少幅は縮小した。

 財政部は、10月の輸出総額は前年同月比0~3%減の387億~399億米ドルと予測した。11月と12月はプラス成長になる可能性が高いと予想した。

 

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