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中台の金融当局者、台北で会談へ


ニュース 金融 作成日:2008年10月28日_記事番号:T00011166

中台の金融当局者、台北で会談へ

 
 中国の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長が3日から台湾入りすることが決まり、総勢60人の訪問団には、▽中国人民銀行(中央銀行)▽中国銀行業監督管理委員会(銀監会)▽中国の10大銀行の各行長(頭取)──が同行する見通しとなった。訪問中には中台の金融当局者が、来年以降の金融市場開放問題などについて協議を行う予定だ。28日付工商時報などが伝えた。

 10大銀行は、▽中国銀行▽中国建設銀行▽中国農業銀行▽中国工商銀行▽中国民生銀行▽招商銀行▽中国光大銀行▽国家開発銀行▽興業銀行▽上海浦東発展銀行──。中国10大銀行の行長が一斉に域外を訪問するのは異例で、台湾との金融往来の強化に向けた強い意気込みが表れている。

 行長らは中台間の金融に関する座談会に出席し、▽台湾の銀行による中国での支店開設▽中台間の通貨決済▽中台間の直接送金▽台湾の銀行による中国の銀行への出資▽中国の銀行の台湾での事務所開設──などのテーマについて協議する。中国人民銀行と銀監会の当局者は海協会の理事という肩書きで台湾入りする。

 一方、陳雲林会長は台湾側の対中窓口機関、海峡交流基金会(海基会)の江丙坤董事長と4日に会談するが、その際に、▽航空機の直航▽海運の直航▽郵便物の直接往来▽食品の安全と衛生──に関する4項目の合意文書に署名する予定だ。