ニュース 公益 作成日:2023年10月17日_記事番号:T00111688
再生可能エネルギーの国際展示会、台湾国際智慧能源週(エネルギー台湾)と台湾国際浄零永続展(ネットゼロ台湾)が18〜20日、台北市の南港展覧館1館で開催される。台湾中油(CPC)や聯華気体工業は年内にも水素ステーションを設置する計画で、台湾水泥(台湾セメント、TCC)は蓄電システム「エナジーアーク」を出展する予定だ。2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)実現に向け、1兆米ドル規模の市場を狙う。17日付経済日報などが報じた。
王・秘書長は16日、昨年が台湾のネットゼロ元年で、産官の参入で、今年は成果が相次いでいると説明した(TAITRAリリースより)
エネルギー台湾は、350社が計1275小間のブースを出展する。前年より28%多く、過去最大規模だ。うち20%は初出展。欧州の洋上(オフショア)風力発電事業者も複数参加し、▽英国、▽フィンランド、▽ベルギー──など6カ国の出展ブースもある。
主催の中華民国対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)の王熙蒙・秘書長は16日の開幕前記者会見で、今年のテーマはグリーンエネルギーマネジメントとネットゼロのソリューションだと語った。
経済部の統計によると、再生エネルギーの設備容量の直近5年の年平均成長率(CAGR)は21.9%で、世界平均の9.1%を大きく上回った。太陽光発電が68.9%を占め、続いて、▽水力発電、13.5%、▽洋上風力発電、7.4%、▽陸上風力発電、5.5%──の順だった。
国際エネルギー機関(IEA)によると、今年の世界の再生エネルギー投資額は21年比24%増加の1兆7000億米ドルで、うち太陽光発電が初めて石油開発を上回る見通しだ。
トヨタのMIRAI導入へ
CPCの李順欽・董事長は16日、台湾初の移動式水素ステーションの年内完成に向け、鋭意努力していると語った。最近、2024年にずれ込むとの見方が浮上している。
CPCは16日、最終目標は、グリーン水素(再生エネを使ってCO2を排出せずに作られた水素)の製造だと明かした(16日=中央社)
ガスメーカーの聯華気体工業は、トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車と共同で、燃料電池自動車(FCV)向けの水素ステーションを年内に設置する計画だ。和泰汽車は、トヨタの水素燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を台湾に導入する予定だ。
台湾肥料(台肥)は、ブルーアンモニア(化石燃料由来だが、排出されるCO2を回収・貯留し大気への排出を実質的に抑制するアンモニア)の貯蔵タンク2基があるほか、グリーンアンモニア(温室効果ガスを排出しない方法で製造されたアンモニア)の貯蔵タンク2基、アンモニアから水素を製造する施設を建設する計画だ。
今年初めて出展する台湾セメントは、耐火性能に優れた超高性能コンクリート(UHPC)を用いた蓄電システム、「エナジーアーク」をお披露目する。
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