ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年10月24日_記事番号:T00111818
鴻海精密工業と裕隆集団の合弁会社で純電気自動車(BEV)のCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)の李秉彦・総経理は23日、スポーツ用多目的車(SUV)タイプのプロトタイプ「モデルC」を採用した納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)の「ラクスジェンn7」の購入予約が8000台を超えたほか、モデルCを採用した新車両が2025年第3四半期(7〜9月)に米国で販売されると述べた。顧客名は明かせないと語った。電動バス「モデルT」の受注も好調で生産が追い付かず、高雄市橋頭区で新工場を計画している。24日付経済日報などが報じた。
フォックストロンの株式の銘柄コードは2258となる(フォックストロンのリリースより)
李・総経理は、ラクスジェンn7の会員向け購入予約は期限の23日までに8000台以上となり、目標だった7500台を上回ったと明かした。わずか12日間の会員向けインターネット事前予約で8000台を超えたことから、台湾のEV市場は新たなステージに移行したと指摘した。ラクスジェンn7は24年1月中旬に納車を開始し、上半期(1〜6月)に8000台余りの納車を完了する予定だ。
モデルCの米国の顧客は現在のところ、明かせないと語った。生産拠点については、パートナーが現地で生産するか、鴻海の米オハイオ工場で生産すると説明した。
モデルT、納車2倍
李・総経理は、モデルTは22年6月に量産を開始し、台湾各地のバス会社に納車していると説明した。今年の納車台数は前年の2倍となる見込みだ。海外は、東南アジアがターゲットだ。
フォックストロンは、毎年1台の量産車発売を目標とする。クロスオーバーSUV「モデルB」採用の量産車は24年第4四半期(10〜12月)に量産を開始する予定と明かした。
李・総経理は、顧客の自動車メーカーは、フォックストロンが開発したODM(相手先ブランドによる設計・生産)車両をそのまま利用しても、一部改造しても、プラットフォームや部品だけを採用してもよく、プロトタイプの採用率を100%、80%、50%未満から選択できると説明した。
売上高は3倍へ
フォックストロンは23日、台湾証券交易所(台湾証券取引所、TWSE)のベンチャー企業向け市場、台湾創新板(台湾イノベーションボード、TIB)の11月上場を前に、業績説明会を開催した。年内のモデルC生産開始や、モデルT出荷の好調で、今年の売上高は前年の3倍、24年は2桁成長が見込めると説明した。
22年売上高は2億9600万台湾元(約13億7000万円)、純利益は13億5700万元だった。23年上半期(1〜6月)の売上高は2億9600万元、第1~3四半期(1~9月)は5億8800万元で、前年同期の4.75倍だった。
フォックストロンは20年11月、鴻海と裕隆集団の合弁で設立した。払込資本金は159億1300万元で、出資比率は鴻海が49.92%、裕隆集団の華創車電技術中心(HAITEC、ハイテック)が47.96%。上場後は資本金が174億3100万元に増加する見込みだ。
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