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海協会副会長への暴行事件、「謝罪しないと消す」と脅迫?


ニュース 社会 作成日:2008年10月29日_記事番号:T00011191

海協会副会長への暴行事件、「謝罪しないと消す」と脅迫?

 
 中国の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の張銘清副会長が台湾訪問中の21日、台南市で独立派市民の激しい抗議に遭遇し転倒した事件で、騒ぎを主導した民進党の王定宇台南市議会議員(38)は28日、暴力団組長の黄如意氏(55)らから「謝罪しないと消す」などと脅迫されたと証言した。一方、同日午後に金門島経由で中国に向かおうとしたところを入管職員に阻止された黄組長は、「客人である張銘清副会長への対応としてふさわしくなかった」と脅迫の事実を否定。両者の説明に食い違いがあることから、検察は個別に事情聴取を行う方針だ。29日付自由時報が伝えた。

 記者会見した王市議によると、暴力団組長の黄如意氏(55)らは23日に事務所を訪れ、「中国の友人に失礼なことをしたから、中国の暴力団がおまえの命に3,000万台湾元(約8,800万円)の懸賞金を懸けている」などと告げたとされる。さらに別の場所では、入れ墨を入れた若者が王市議に対し、「カメラの前で謝罪しろ。謝罪しなければ一発で消す。ここを離れられると思うな」などと耳元でささやいたという。

 ただ、会見内容が事実ならば十分に脅迫に当たる言動だが、王市議は会見で「脅迫された」との文言を終始使わなかった。一部には王市議が黄組長と「兄貴」「弟」と呼び合っていたという証言もあり、王市議が発言に配慮した可能性も取りざたされている。