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未申告の現金持ち出し摘発、1,370万元没収


ニュース 社会 作成日:2008年10月29日_記事番号:T00011193

未申告の現金持ち出し摘発、1,370万元没収

 
 財政部関税総局は28日、韓国在住の華僑が今月21日に桃園国際空港から出境しようとした際、未申告で多額の外貨を持ち出そうとしたのを摘発し、未申告の1,370万台湾元(約4,000万円)相当を没収したと発表した。29日付工商時報が報じた。

 華僑は手提げかばんの中に14万米ドルと3,000万円を所持しており、内政部警政署航空警察局のX線検査で発見された。税関当局には1万4,000米ドルと30万円しか申告しておらず、差額は全額が没収された。華僑は申告時に米ドルはゼロを1つ、日本円はゼロを2つ少なく記入していたことになる。税関での現金没収額としては過去最高。

 華僑は20代で中華民国籍と韓国籍を持っているといい、税関当局に対し、「姉に頼まれて、韓国に住宅購入資金を運ぶところだった。申告時に誤ってゼロを少なく記入してしまった」と話しているという。

 ただ、税関当局は韓国ウォン急落を受け、為替差益を得ようと現金を持ち出そうとしたとみている。華僑は現金の返還を求める構えだが、裁判を起こしても没収された現金が返還された例はない。現金は行政手続きを経て、あえなく国庫入りとなりそうだ。