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SYM、台湾初の電動ハイブリッドバイク発表【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2023年11月8日_記事番号:T00112091

SYM、台湾初の電動ハイブリッドバイク発表【図表】(トップニュース)/台湾

 バイク最大手、三陽工業(SYM)は7日、電動モーターと発電用ガソリンエンジンを搭載した電動ハイブリットバイクのコンセプトカー「PE3」を発表した。電力1キロワット時(kWh)当たりの航続距離(電費)は35キロメートル。ガソリン3リットル満タン、バッテリー満充電で300キロメートル走行できる。バッテリーは外部充電も可能。2025年に量産、発売する予定だ。8日付中国時報などが報じた。

/date/2023/11/08/00sym_2.jpgSYMはミラノショーで、PE3のほか、排気量400ccの「ADXTG 400」、スポーツタイプ「ニューDRGBT」などの新モデルを展示している(SYMリリースより)

 SYMは、イタリア・ミラノで7日開幕した世界最大の二輪車の国際見本市「EICMA(ミラノショー、エイクマ)」で、PE3をはじめ30モデルを展示している。会期は13日まで。

 PE3は当初、主に台湾で販売するが、ミラノショー出展で、グローバル市場での商機を探る。

アルミイオン電池を採用

 PE3のバッテリーは、SYMが出資するアルミニウム電池メーカー、亜福儲能(APh ePower)のアルミニウムイオン電池を採用した。バッテリー残量が少なくなると、ガソリンエンジン「Z.R.S.G.」で発電を始めるSYMのART(アルミニウムイオン・レンジエクステンダー・テクノロジー)技術で、既存の電動バイクの弱みである航続距離の問題を解決した。

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 亜福儲能のアルミニウムイオン電池は、米国の安全規格「UL規格」に合格した安全性、長寿命、出力の安定性が特徴だ。使用温度範囲は氷点下40度から80度で、過酷な環境にも対応できる。急速充電式で、バッテリー交換の必要がない。

 呉清源・総経理は、新モデル成功にはコア技術が重要で、電動バイクのコア技術はバッテリーだと指摘した。PE3に搭載する亜福儲能のアルミニウムイオン電池は、既に量産・商用化が可能な段階で、PE3の量産規模は24年のグローバル市場の動向を見て決めると説明した。

 SYMは、PE3のターゲットは商用と通勤用で、商用なら電動ハイブリッドバイク、通勤や買い物用なら純電気自動車(BEV)を選べばよいと説明した。アルミニウムイオン電池は回収可能で、商用バイクに求められる環境基準も満たしている。

CPCと提携

 このほか、SYMは、台湾中油(中油、CPC)と提携の電動バイクを24年第2四半期(4〜6月)に量産すると説明した。バッテリー材料は一般的なグラフェンではなく、ソフトカーボンを使用し、4C高速充電が可能だ。

 CPCと台湾電力(台電、TPC)共同開発のバッテリー交換・充電ステーションも24年第2四半期に開設する予定だ。

 

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