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作成日:2008年10月30日_記事番号:T00011223
現代版ロミオとジュリエット?、窓から飛び降りた女子大生が骨折

私立中原大学(桃園県)でいま校内の話題をさらっているのが、「現代版ロミオとジュリエット事件」。主人公は同大の学生で、ロミオは機械工学科二回生の蘇君、ジュリエットは応用華語文学科一回生の陳さんだ。二人は同郷会で知り合った先輩と後輩の間柄だった。
事件が発生したのは今月20日の深夜1時ごろ。ネットでチャットをしていた二人は、夜食を食べに行くことになったが、女子宿舎の門限は午後11時。そこで蘇君は、宿舎2階の窓から飛び降りて外に出るよう、陳さんに提案した。「君が窓から飛び降りたら、僕がしっかり受け止めてあげるから」。
体重45キロと小柄な陳さんは、先輩の言葉を信じ、勇気を出して3.6メートルの高さを飛び降りた。ところが次の瞬間、蘇君は怖気づいたのだろうか、陳さんを抱き止めるどころか、さっと身をかわしたから大変。陳さんは無残にもそのままコンクリートの地面に落ち、右足を骨折してしまった。
ロマンチックなデートのはずが、陳さんは右足骨折で1週間の入院。蘇君は医療費を半額負担し、毎日見舞いに訪れてやっと陳さんに許してもらったとか。
ところがこの事件、蘇君の友人によると、「日の出を見たい」と言い出した陳さんが蘇君を誘い、勝手に「受け止めて」と叫んで飛び降りてしまったということらしい。
真偽のほどは定かではないが、「若気の至りでしょう、誰だって若いときがあるんだから」とは同大生活指導担当官の弁。目下、車椅子生活を余儀なくされている陳さんは、「ばかだったわ。どこからそんな勇気が出たのか分からない」と反省しているそうだ。