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蘋果日報の壱伝媒、中国時報を買収か


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年10月30日_記事番号:T00011234

蘋果日報の壱伝媒、中国時報を買収か

 
 台湾と香港で日刊紙「蘋果日報」や週刊誌「壱週刊」を発行する壱伝媒(ネクスト・メディア)が中国時報グループの買収を11月初めにも発表するとの観測が流れている。事実とすれば、壱伝媒には活字・放送・インターネットを網羅する総合メディア企業へと飛躍を図る狙いがあり、台湾のメディア業界地図を塗り替える一大買収劇となる。
 
 30日付経済日報などによると、買収説は壱伝媒の黎智英(ジミー・ライ)主席が既に中国時報グループと買収で合意したとの内容で、インターネット上で広がっている。
 
 消息筋によると、これまでの交渉で中国時報側は傘下の▽活字メディアの中国時報、工商時報、時報周刊▽データベース管理の時報資訊(インフォタイムズ)▽ウェブサイト運営の中時電子報▽テレビ局の中国電視、中天電視──を一括して売却することを主張し、3週間前の時点では価格と譲渡資産をめぐり合意に至らなかったという。
  
 中天電視などには富邦集団や旺旺集団も買収に関心を示しているとされるが、壱伝媒は活字メディアを含めた買収を想定しているとされ、売却先としては壱伝媒が最も有力視されている。
 27日には中国時報の余建新董事長が社内会議で、「市場のうわさには真実もうそも含まれている」と身売り交渉の進展をうかがわせる発言を行っている。