ニュース 電子 作成日:2023年11月22日_記事番号:T00112345
米ブルームバーグの報道によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)はサプライヤーに対し、熊本県で第3工場を建設する「Fab23フェーズ3」を検討していると伝えたようだ。消息筋によると、3ナノメートル製造プロセスで生産する計画で、投資額は200億米ドルの予定。着工時期は不明だ。実現すれば、TSMCの海外拠点で米国アリゾナ工場に続く2カ所目の3ナノ工場になる。22日付経済日報などが報じた。
TSMCは21日、現在第2工場の計画に専念しており、新たに公表できる情報はないとコメントした。海外展開は、顧客の需要やコスト、政府の補助金などを考慮し、必要な投資を続けると説明した。
第4工場、北九州市を検討か
事情に詳しい人物によると、TSMCは既に第4工場も検討しており、熊本県では用地が足りないため、福岡県北九州市などを検討しているようだ。
熊本県菊陽町に建設した第1工場は12ナノ/16ナノ、22ナノ/28ナノプロセスで、2024年末の量産開始を目指している。
TSMCの劉徳音(マーク・リュウ)董事長は今年6月の株主総会で、第2工場は成熟プロセスと特殊プロセスの方向で検討中と説明していた。日本側は先進プロセス導入を望んでいる。TSMCは、早ければ25年に極端紫外線(EUV)露光装置を搬入し、7ナノ以降の先進プロセスで生産するとみられる。
日本政府が誘致
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)の喬安(ジョアン・チャオ)アナリストは、TSMCにとって日本の魅力は半導体材料や設備メーカーだと分析した。日本はTSMCだけでなく、マイクロン・テクノロジーやサムスン電子、力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)などの工場誘致に成功したほか、北海道にラピダスが2ナノ工場を建設中だ。
一方で、工業技術研究院(工研院、ITRI)産業科技国際策略発展所(産科国際所、IEK)の楊瑞臨(レイ・ヤン)研究総監は、3ナノの用途は主にスマートフォンやデータセンターで、日本の得意分野ではない上、日本での工場建設はコストが高いと指摘した。
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