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世界初の「葉緑素電池」、半年以内に量産も


ニュース その他製造 作成日:2008年10月30日_記事番号:T00011238

世界初の「葉緑素電池」、半年以内に量産も

 
 国立虎尾科技大学光電材料科技研究所(雲林県虎尾鎮)の廖重賓教授らの研究チームは29日、水に10秒浸すだけで使用が可能な「葉緑素純有機電池」の開発に世界で初めて成功したと発表した。30日付蘋果日報が伝えた。

 同電池では葉緑素が電解質の役割を果たし、水に浸すと酸化還元反応で電池内の電位が変化して、電子が負極から正極に流れることで電流が生まれる。単3サイズの葉緑素電池の場合、電圧は1.5ボルト、電流は150アンペアを確保でき、MP3プレーヤーならば2日間使用可能だという。

 廖教授によると、電池に使用される葉緑素は緑色植物から採取したもので、すべて天然素材でできている。電池がなくなった場合には、水分に浸せば充電が可能。また、従来の乾電池とは異なり、廃棄しても環境に全く害が出ないことが特徴だ。

 研究チームは、電流の低さを克服できれば、現在の乾電池に替わる製品として実用化が見込めるとしている。現在企業との商談を進めており、交渉がまとまれば半年以内に量産化にこぎ着けたい構えだ。価格も乾電池の半分以下の1個5台湾元(約14.6円)以下に抑えられるという。