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半導体の成熟プロセス、TSMCも来年2%引きか【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年11月27日_記事番号:T00112422

半導体の成熟プロセス、TSMCも来年2%引きか【図表】(トップニュース)/台湾

 IC設計業界のうわさによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は来年、成熟製造プロセスの一部で、受託生産価格の2%引きを再開するようだ。新型コロナウイルス流行以来、4年ぶり。中国や韓国のファウンドリーが成熟プロセスの値下げ競争を仕掛ける中、ファウンドリー大手の▽聯華電子(UMC)、▽力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)、▽TSMC傘下の世界先進積体電路(VIS)──は、さまざまな方法で値引きして対抗しており、来年第1四半期(1~3月)の値下げ幅は10~20%になるとみられている。27日付経済日報などが報じた。

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 複数のIC設計会社は、TSMCと来年の割引について交渉中と明かした。あるIC設計会社は、ある四半期のウエハー投入枚数に応じて、その次の四半期のフォトマスク費用を割り引く方式だと明かした。

 値引きのうわさについて▽TSMC、▽UMC、▽パワーチップ、▽VIS──はノーコメントだ。 

 業界関係者は、景気は現在、L字型の底で、中国メーカーに受注を奪われれば、景気回復後も受注は戻ってこないと指摘した。

先進プロセスが過半

 TSMCは、先進プロセスが売上高の過半を占める。コロナ特需で、他のファウンドリーが大幅値上げした際も、TSMCの値上げ幅は小さかった。

 TSMCは2021年と22年は値引きを取りやめ、23年初めに異例の3~6%の値上げを行ったとされる。顧客の在庫調整を受け、23年上半期(1〜6月)はウエハー投入枚数が多ければ、成熟プロセスの受託生産を無料で行うボリュームディスカウント(大量割引、数量割引)を行っていたようだ。

イノベーション減速に懸念

 TSMCの劉徳音(マーク・リュウ)董事長は先日の講演で、グローバル化は終焉(しゅうえん)したというより分裂しており、米国政府が人工知能(AI)に使われる先端半導体の中国への輸出規制を強化するなど、AI制裁で、イノベーションが減速すると指摘した。

 

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