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鴻海がインドに工場、iPhone17の新製品導入か【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2023年11月28日_記事番号:T00112448

鴻海がインドに工場、iPhone17の新製品導入か【図表】(トップニュース)/台湾

 鴻海精密工業は27日、インド子会社が1282億インド・ルピー(約2300億円)を投じて工場を建設すると発表した。証券会社は、アップルが2025年秋に発表するスマートフォン、iPhone17(仮称)のため、24年下半期(7〜12月)から新製品導入(NPI)を行う計画と予想している。NPIはこれまで中国で行われており、インドが中国に続くiPhone生産の重要拠点になる可能性が高い。28日付経済日報が報じた。

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 鴻海にとって数年ぶりのインドでの大型投資だ。

 サプライチェーン(供給網)関係者は、アップルがインドでの生産能力を拡大するのは確実で、インドでのiPhoneのNPI時期は近いと指摘した。

 NPIは、製品発売までの設計、研究開発(R&D)、試験生産を含む。

 アップル製品の動向分析で定評がある天風国際証券(TFインターナショナル・セキュリティーズ)の郭明錤・アナリストは、アップルはリスクを下げるため、開発難易度が低いiPhoneのスタンダードモデルのNPIをインドで行うと分析した。中国以外でのNPIは初めてとなる。

 郭アナリストは、23年のiPhoneのインド生産比率は12〜14%で、24年は20〜25%に上昇すると予測した。アップルは米中対立による地政学リスクを考慮し、インドでのiPhone生産を早急に拡大する考えだと指摘した。

 鴻海は今年、インド製iPhoneのうち、75〜80%を組み立てている。インド紙エコノミック・タイムズによれば、鴻海はインド南部タミル・ナードゥ州の工場でiPhone15スタンダードモデルを生産しており、第4四半期(10〜12月)からiPhone15プラスの生産を始めた。

 鴻海のインド子会社の李嘉恩(ブイ・リー)代表は先ごろ、24年のインドでの採用と海外直接投資(FDI)、事業規模を2倍に拡大すると表明していた。

 鴻海は先ごろ、インド南西部のカルナータカ州に、iPhoneの筐体(きょうたい)と部品の生産工場を建設すると表明していた。投資額は3億5000万米ドルで、1万2000件の雇用機会を創出する見込みだ。

インド製、7割輸出

 22年秋に発表されたiPhone14シリーズまでは、インドでの生産は一部で、中国より6〜9カ月遅れて出荷していた。21年秋発表のiPhone13シリーズは、4カ月後にインドで生産を開始し、iPhone14は発表の1カ月後、iPhone15は同時に生産を開始した。今年3月末にはインド生産比率が7%まで上昇した。

 エコノミック・タイムズによると、23年4〜10月のiPhone生産額は6000億ルピーだった。うち70%が輸出向けで、iPhone輸出額は4000億ルピーで前年同期比2.85倍だった。

 23年4月〜24年3月の1年間のiPhone生産額は1兆ルピーに達する予測だ。インドで初めて、単一ブランド製品の輸出が50億米ドルを上回る見通しだ。

 

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