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UMCの生産能力利用率、過去6年で最低の55%へ


ニュース 電子 作成日:2008年10月30日_記事番号:T00011252

UMCの生産能力利用率、過去6年で最低の55%へ

 
 聯華電子(UMC)の孫世偉執行長(CEO)は29日、第4四半期の生産能力利用率は前期から24ポイント下落し55%まで落ち込む恐れがあるとの見方を示した。これは2002年第1四半期以来の低い水準だ。30日付工商時報などが報じた。

 UMCの生産能力利用率は、IT(情報技術)バブル崩壊の影響を受けた02年第3四半期(36%)が過去最低で、当時は大幅な赤字を記録した。03年以降は70~90%を維持していたが、今年は第2四半期の85%から、第3四半期は79%と下落している。

 生産能力利用率の下落を受け、同社は資本支出を従来計画から20~30%下げ、4億~5億米ドルとすると発表した。来年さらに低下する恐れもありそうだ。

 第3四半期業績説明会での発表によると、売上高は前期比1.9%減、前年同期比20.2%減の247億4,800万台湾元(約725億円)で、粗利益率は5.4ポイント減の17.6%だった。営業利益は9億4,700万元の黒字だったが、会計基準の変更に基づき子会社株式など金融資産の含み損を計上したため、純損失は14億1,300万元となった。出荷枚数は前期より微増し8インチウエハー換算で88万3,000枚。

 第4四半期は出荷枚数が25%減少し、粗利益率は10%まで下落するとの見方だ。12インチ工場の設備搬入は延期を決めており、製造プロセスの向上に注力する。アナリストの予測では、営業損失が14億~15億元に上る見通しだ。