ニュース 医薬 作成日:2023年12月1日_記事番号:T00112521
アジア最大規模の医療とテクノロジーの展示会、台湾医療科技展(ヘルスケアエキスポ台湾)が30日、台北市の南港展覧館1館で開幕した。医療機器メーカーだけでなく、▽液晶パネル大手の友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)、▽電子機器受託生産大手の広達電脳(クアンタ・コンピューター)、鴻海精密工業、▽パソコンブランド大手の華碩電脳(ASUS)、宏碁(エイサー)──などテック企業がこぞって、人工知能(AI)を活用したスマート医療機器やソフトウエアなどを展示している。1日付工商時報などが報じた。
AUOディスプレイプラスは、入れ歯の制作工程のデジタル化を進める(AUOリリースより)
ヘルスケアエキスポ台湾は開催7年目。今年は台湾や海外のメーカーや医療機関など650以上がブース2300小間を設置し、過去最大規模。世界からバイヤー2000人が訪れる予定だ。
イノラックスは同日、医療機関の奇美医院、新光呉火獅紀念医院(新光医院)と提携すると発表した。
AUOは今年、スマート医療事業群を設立しており、傘下企業が共同で出展した。内視鏡手術支援の三次元(3D)病理画像技術や、義歯(入れ歯)製作支援のディスプレイなどを展示している。
ASUSは、生成AIで音声から自動でカルテや看護記録を生成できるソフト「アジリティー」などを展示している。
ASUSのアジリティーは、生成したカルテや記録を病院内のクラウドに保存でき、安全に機械学習を進められる(ASUSリリースより)
マイクロソフトと販売提携
蔡英文・総統は開幕式のあいさつで、台湾はバイオテクノロジー、医療、情報通信技術(ICT)などの産業連携で、医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)拠点となり、医療産業は1兆台湾元(約4兆7000億円)産業に成長すると期待を寄せた。
蔡・総統(中)は、世界のスマート医療産業の発展に貢献すると語った(総統府リリースより)
ヘルスケアエキスポ台湾主催機関の一つ、社団法人国家生技医療産業策進会(生策会)の楊泮池・副会長は、世界のAI発展において、台湾が重要技術と生産能力の90%を担っており、医療とAIをつなぐ役割を果たしていると語った。
生策会は30日、マイクロソフト(MS)と、デジタル医療販売の覚書(MOU)を締結した。翁啓恵・会長は、衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)の認証を受けたクアンタなど41社の医療ソフトウエア、51製品を、2024年第1四半期(1~3月)からマイクロソフトのクラウドプラットフォーム上で販売すると説明した。
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