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Fカップのポールダンス女王、ドキュメンタリーが金馬賞候補に


ニュース 社会 作成日:2008年11月3日_記事番号:T00011287

Fカップのポールダンス女王、ドキュメンタリーが金馬賞候補に


 
 自然・科学を中心としたドキュメンタリー番組の米テレビ局「ナショナルジオグラフィックチャンネル」が委託制作した映画「遊芸人生女」(林融駿監督)がこのほど、台湾のアカデミー賞である「第45回金馬賞」の最優秀ドキュメンタリーにノミネートされた。
 
 同作品は台湾独特の舞台ショー「電子花車」がテーマ。トラックの荷台を改造した舞台などで、芸人がさまざなパフォーマンスを繰り広げる田舎の冠婚葬祭では欠かせない娯楽だ。昔は楽団の演奏など純朴なものが多かったが、近年は女性によるポールダンスやストリップショーなどが一般化している。ドキュメンターは、この舞台に生きる3人の女性を主役に、約1年半かけて撮影された。
 
 主人公のひとり、雲林県出身の方亭さん(24)は、父は舞台ショーのバンドマン、母は司会者という舞台一家に生まれた。両親が商売に失敗し、家計を支えるために16歳でポールダンサーになった。
 
 ボールダンスは、舞台に固定した金属製の棒に肢体をからませ妖艶なポーズを披露する。方亭さんは、ビデオで外人ダンサーのテクニックを学び、全身をあざだらけにしてひたむきに練習。ポールから落下して網膜はく離になったこともある。
 
 豊満でセクシーな彼女は、やがて中南部で最も売れっ子になり、「台湾ポールダンスの女王」と呼ばれるまでになった。
 
 方亭さんは、ポールダンスイコール低俗という世間の先入観に反発し、「私はヌードを見せないし、売春もしない、虚栄心もない。色眼鏡で見ないで」と訴える。
 
 映画撮影中は、胆道がんで入院する母親の看護のため、舞台と病院の往復生活だった方亭さん。ポールダンサーに対する偏見や蔑視をなくすためにも、映画を完成させてと言った母は、ノミネートの知らせを待たずして9月に亡くなった。方亭さんは「母はきっと天国から受賞を応援してくれる」と語っている。