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「中国と距離保たなければ失業増」、蔡英文・民進党主席


ニュース 政治 作成日:2008年11月3日_記事番号:T00011291

「中国と距離保たなければ失業増」、蔡英文・民進党主席

 
 民進党の蔡英文主席は2日、経済日報のインタビューに答え、「馬英九政権の両岸(中台)政策は民意とかけ離れており、急ぎ過ぎだ。その代償は高くつく」と警告した。中国との関係については、「一定の距離を保つべきで、そうしなければ台湾の失業率が上昇し所得は下がる一方だ」という見方を示し、「政府は自由市場だけを考えるのではなく、社会的な公平性、国家の安全を考慮しなければならない」と指摘した。3日付経済日報が報じた。

 「直航便を通じた中台交流の強化によって『台湾の経済成長をもたらす』と多くの人が期待していることは否定できないのでは」という質問に対し蔡主席は、「政府は企業の利益とは対立する要素も含め全体を考える必要がある。現状では、早急な開放に対し補完措置が見当たらない」と馬政権を批判した。

 蔡主席はまた、「直航便の拡大は中台経済の統合を加速させる。2つの経済体が統合に向かうとき、規模の小さい側は補完措置を急ぐ必要がある」との考えを示し、「世界経済がこれほど低迷している現在、政府は台湾内部の改善を優先させるべきで、大陸経済との統合を急ぐ時期ではない」と主張した。