生命保険会社各社の発表によると、▽国泰人寿保険（キャセイライフ）▽新光人寿保険▽南山人寿保険▽富邦人寿保険▽中国人寿保険▽台湾人寿保険──の６大生命保険会社の合計純資産は前年末に比べ1,386億台湾元（約4,140億円）減少したことが分かった。このうち45％に当たる625億元は、世界的な金融危機が本格化した第３四半期に発生した損失によるものだ。１日付工商時報が伝えた。
純資産の減少はドル安進行による為替差損に加え、９月以降に台湾株が暴落したことが要因だ。
１～９月の純資産減少額を見ると、国泰人寿は９月末現在で未計上の含み損が373億元あり、純資産の減少幅は526億元と資本金の規模に迫った。南山人寿も為替差損と海外投資損失で348億元の減少。新光人寿も223億元の含み損などで248億元減少した。
１～９月の損益が赤字だったのは、▽南山人寿（163億元）▽新光人寿（109億5,000万元）▽台湾人寿（10億9,900万元）▽国泰人寿（６億3,800万元）──。黒字だったのは、▽中国人寿（19億1,000万元）▽富邦人寿（16億8,000万元）──だった。
