ニュース 電子 作成日:2023年12月27日_記事番号:T00112979
内政部都市計画委員会は26日、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が2ナノメートル以降の先進製造プロセスの新工場を建設するための中部科学園区(中科)台中園区の第2期拡張計画の審査を承認した。来年6月に用地を引き渡す予定だ。サプライチェーン(供給網)の間では、TSMCは1.4ナノ工場を建設するとみられている。27日付経済日報などが報じた。
サプライチェーン関係者は、TSMCは新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)第2期区画と高雄市楠梓区で2ナノ工場を建設しており、中科台中園区の第2期拡張区画は、1.4ナノ工場に変更する可能性が高いと語った。
TSMCは、ノーコメントだ。
TSMCは今年10月、竹科の龍潭科学園区(龍科、桃園市龍潭区)第3期区画に工場を設置する計画を断念すると発表した。用地の買い取りに地元住民が反発したことが背景にある。当初、TSMCは同区画で1.4ナノの工場を建設するとみられていた。消息筋によると、TSMCは今も、北部で1.4ナノ工場を建設することをあきらめていないようだ。
中科台中園区の第2期拡張区画は、延べ89.75ヘクタールで、うち52.83ヘクタールを半導体工場に提供する。中科管理局は、2027年に開発が完了し、入居する企業の年間生産額は4857億台湾元(約2兆2400億円)に上ると説明した。就業人口は4500人を見込む。
高雄工場、最大5基建設か
陳其邁・高雄市長は26日、TSMCが高雄市で建設中の第1工場(P1)の建設は予定通り進んでおり、第2工場(P2)は12月中旬に許可を発行し、その他の手続きも進んでいると語った。
陳・高雄市長は26日、報道陣の取材に対し、TSMC高雄工場の建設は順調だと説明した(26日=中央社)
サプライチェーン関係者は、TSMCは高雄市で最大5基の工場を建設すると分析した。建設中の第1工場は、25年1月に設備を搬入する計画で、第2工場は近く着工する見通しだ。第3工場も2ナノ工場にする可能性がある。
第1工場は当初、28ナノと7ナノを予定していたが、景気や地政学的リスクを考慮し、2ナノに変更したとされる。
TSMCの高雄工場は、南科高雄第3園区(楠梓園区)となる。
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