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能登半島地震、GWCなど半導体工場が稼働停止(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年1月3日_記事番号:T00113035

能登半島地震、GWCなど半導体工場が稼働停止(トップニュース)/台湾

 1日午後4時10分ごろ能登半島沖を震源とするマグニチュード(M)7.6の地震が発生し、石川県志賀町で震度7、新潟県で震度6弱を観測したほか、北海道から九州にかけ広い範囲で揺れた。震央周辺に位置する、半導体用シリコンウエハー世界3位、環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)の新潟県の工場や、マイクロコントローラー(MCU)大手の新唐科技(ヌヴォトン・テクノロジー)の富山県の工場が、地震の影響で稼働を停止した。市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は2日、多くの工場は震度4〜5に耐えられる設計で、深刻なダメージを受けておらず、影響は限定的とみている。3日付経済日報などが報じた。

/date/2024/01/03/00noto_hotel_2.jpg2日に帰台した団体旅行の参加者は、能登半島地震が発生した1日夜は3〜5分に1回余震があり、気温も冷え込む中、ホテルが物資を準備してくれたと語った(2日=中央社)

 GWCは2日、震央周辺の工場では、振動に敏感な設備の稼働を停止していると認めた。振動に敏感でない設備は徐々に再稼働しており、いずれの設備も再稼働する前に検査が必要だと説明した。今後の余震が多くなければ、粗利益に深刻な影響は出ないとの見方だ。

 GWCの日本法人、グローバルウェーハズ・ジャパン(GWJ)は、新潟県北蒲原郡聖籠町に本社と新潟工場、新潟県岩船郡関川村に関川工場がある。

 ヌヴォトンは2日、地震の発生直後に緊急安全措置をとり、従業員全員とオフィスや工場の安全を確認したと説明した。稼働再開に向け、設備を検査している。

 ヌヴォトンテクノロジージャパン(NTCJ)は、富山県に、タワーセミコンダクターと合弁のタワーパートナーズセミコンダクター(TPSCo)の魚津工場と砺波工場があるほか、ヌヴォトン単独のパッケージング・テスティング(封止・検査)工場がある。

非需要期で在庫あり

 トレンドフォースは、半導体産業は非需要期に入っており、一部の部品は在庫があると指摘した。

 半導体業界関係者は、M7.6ほどの大規模な地震では、通常通り稼働できる半導体工場はなく、すぐには再稼働できないと指摘した。交通網の乱れで、従業員の出勤や部材の輸送に遅れが生じる可能性もあると語った。

 能登半島では3日も余震が続いている。3日午前8時までに石川県で死者62人、重軽傷者304人が確認された。3万3000人余りが避難している。

 石川県や周辺では、道路が陥没、隆起、亀裂が入るなどして交通網が混乱している。石川県輪島市にある能登空港は、滑走路に亀裂が入るなどして、4日まで閉鎖する予定だ。

 

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