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《24年総統選挙》米国の元政府高官が訪台、頼・次期総統と会談【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年1月15日_記事番号:T00113251

《24年総統選挙》米国の元政府高官が訪台、頼・次期総統と会談【図表】(トップニュース)/台湾

 米国の元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のスティーブン・ハドリー氏と元国務副長官のジェームズ・スタインバーグ氏が14日夜訪台し、きょう15日午前、蔡英文・総統、13日の総統選挙で当選した与党民進党の頼清徳・副総統と会談した。当選の祝意を伝え、台湾海峡の平和と安定を再確認する目的だ。15日付自由時報などが報じた。

/date/2024/01/15/00hadley_tsai_2.jpgハドリー氏(左)と蔡・総統(右)(総統府リリースより)

 蔡・総統は、代表団の訪台は米国の台湾の民主主義に対する支持と、米台関係の緊密で堅固なパートナー関係を示すと指摘した。

 スタインバーグ氏は、米国はこれまで長期にわたり、非公式な友好関係を築いてきたと指摘。米国は両岸(中台)関係の平和的解決のため、対話を重視するとともに、現状を一方的に変えようとする行為には反対すると述べた。

 頼氏は、祝意と代表団の派遣は、米国の台湾の民主主義への力強い支持の表れだと指摘した。これまで8年間、米国や理念が近いパートナーと協力し、台湾海峡の平和と安定を守ってきたと指摘し、蔡・総統から政権を引き継いだ後も、台湾海峡の平和と安定を守り抜くと表明した。

 外交部は14日、米国のハドリー氏とスタインバーグ氏の超党派の代表団は14日から16日まで台湾に滞在する予定と説明した。

 ホワイトハウスは現地時間10日、代表団を派遣し、次期総統に対し、米国の立場を明確に伝えると説明していた。

 バイデン政権が代表団を台湾に派遣するのは3度目。米国の台湾関係法制定42周年の2021年4月、ロシアによるウクライナ侵攻直後の22年3月に続く訪台だ。中国は2回とも反発を示した。

/date/2024/01/15/300top_2.jpg

50カ国以上が祝意

 日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会(大使館に相当)の大橋光夫会長は14日、訪台して蔡・総統と会談した。

 総統選挙で当選した頼氏と蕭美琴氏とも面会し、祝意を伝えた。頼氏のリーダーシップの下でも、台湾の各方面と日台関係の発展を促進し、日台が協力して東アジアの発展と世界の平和のために努力することを願うと語った。

 日本の超党派の議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)の古屋圭司会長も訪台し、14日に蔡・総統と面会したほか、頼氏、蕭氏と面会した。古屋会長は、当選の祝意を伝え、台湾の民主主義の勝利であり、理念を同じくする国・地域にとっての勝利だと語った。

/date/2024/01/15/17furuya_lai_2.jpg頼氏(右)は14日、古屋会長(左)の選挙翌日の訪台が、日台関係の緊密さを示しており、5月20日の就任式にも出席してほしいと語った(14日=中央社)

 頼氏は、これまで何度も日本を訪問して交流しており、日台協力には特別な思い入れがあると語った。特に経済連携では、半導体産業などで相互補完が可能と指摘し、テック産業の投資や貿易の増加に期待を寄せた。

 選挙後、日米のほか、英国やドイツ、フランス、リトアニア、チェコなど欧州、インド太平洋地域の国々、中南米の友好国など50カ国以上が祝意を伝えた。

中国、日米に抗議

 選挙の直後、中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は13日夜、台湾は中国の台湾で、台湾問題は中国の内政問題だと改めて表明した。

 日本や米国などの祝意表明を受け、中国の在外公館は14日、内政干渉であり、「一つの中国」原則に反すると反発し、抗議を申し入れた。

 外電の報道によると、台湾の高官2人は、5月20日の総統就任を視野に、台湾政府は中国が3月以降、台湾周辺で軍事演習を行うなど、圧力をかけるとみていると明かした。

 

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