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TSMC、嘉義県に1ナノ工場設置か【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年1月22日_記事番号:T00113380

TSMC、嘉義県に1ナノ工場設置か【図表】(トップニュース)/台湾

 消息筋によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は南部科学園区(南科)管理局に対し、南科嘉義園区(嘉義県太保市)の用地100ヘクタールの使用を申請した。うち40ヘクタールは先進パッケージング(封止)工場、60ヘクタールは1ナノメートル製造プロセス工場に充てるという。業界関係者は、投資額は1兆台湾元(約4兆7000億円)以上と予想した。22日付経済日報が報じた。

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 うわさについてTSMCは、決定情報があれば発表するとコメントした。TSMCは台湾が主要生産拠点で、工場建設地はさまざまな条件を考慮し、いかなる可能性も排除せず、半導体工場に適した用地を科学園区の管理局の協力を得つつ、選定すると説明した。

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 TSMCが申請した100ヘクタールの用地は、嘉義園区第1期区画の88ヘクタールを上回るため、第2期区画の拡張計画を進めると予想されている。

 1ナノで生産する半導体は、人工知能(AI)サーバーやAI機能搭載パソコン、AI機能搭載スマートフォン向けとみられる。

 TSMCは18日の業績説明会で、高雄市で建設中のFab22工場に、2ナノの第3基(P3)設置を検討していると説明した。

 TSMCは中部科学園区(中科)台中園区の第2期拡張区画で、1.4ナノ工場を建設するとみられている。

立地と拡張性

 嘉義園区は、中科や新竹科学園区(竹科)の工場と、高雄工場など南科の工場との間に位置し、地理的利便性がある。嘉義園区は台湾高速鉄路(高鉄)嘉義駅から車で7分と、アクセスがよい。

 また、嘉義県内には公営企業の台湾糖業(台湾シュガー、台糖)が所有する土地が多くあり、用地の買い取り問題が発生せず、工場拡張の余地がある。

 業界関係者は、TSMCが総統選挙後に高雄市で3基目の2ナノ工場検討を明かし、嘉義県で1ナノ工場のうわさがあることから、先進プロセス工場を台湾にとどめる決意がうかがえると分析した。

 

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