ニュース 電子 作成日:2024年1月31日_記事番号:T00113555
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)の蔡力行・執行長は30日、AI(人工知能)機能搭載スマートフォンはトレンドで、買い替えラッシュが起こると確信しており、第4四半期(10~12月)にシステムオンチップ(SoC)「天璣9400(Dimensity 9400)」をリリース予定だと明かした。天璣9400は、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3ナノメートル製造プロセス「N3」を台湾メーカーで初めて採用する。31日付工商時報などが報じた。
メディアテックの新オフィスビル着工式典には、蔡明介・董事長(左6)、蔡力行・執行長(左5)のほか、行政院の鄭文燦・副院長(左7)らが出席した(交通部鉄道局リリースより)
メディアテックは昨年11月、生成AI対応のスマホ向けSoC「天璣9300」を発表した。ミドルレンジの「天璣8300」も生成AIに対応している。
蔡力行・執行長は、天璣9300は、顧客の満足度が高く、非常に成功しているが、天璣9400ははるかに上回ると自信を示した。
蔡明介(ミンカイ・ツァイ)董事長は、TSMCの3ナノを台湾企業で唯一採用し、3ナノの生産は全てTSMCに委託すると語った。
業界関係者は、3ナノの受託生産価格はウエハー1枚当たり約2万米ドルで、2ナノになると3万米ドルに迫ると語った。
韓国のサムスン電子は31日、世界初のAI搭載スマホ「ギャラクシーS24」シリーズを発売した。業界関係者は、今年はアップルやグーグル、小米集団(シャオミ)、OPPO広東移動通信、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)などもAI搭載スマホの旗艦モデルを発表すると予想している。市場調査会社、カナリスの予測によると、今年出荷のスマホのAI搭載率は5%、2027年には6億3500万台で、AI搭載率は45%の見通しだ。
高鉄新竹駅近く、新ビル着工
メディアテックは30日、台湾高速鉄路(高鉄)新竹駅近くで、新オフィスビルの着工式典を開催した。地上12階、地下5階建てで、3000人を収容できる。投資額は90億台湾元(約430億円)で、2027年に完成する予定だ。
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